不安障害、感情障害、睡眠障害に大切なセロトニンについて
セロトニン生成に必要なL-トリプトファンは体内で合成されないため、食事によって摂取する必要がある。
このトリプトファンがビタミンB6と結びつき、セロトニンが生成される。
ブドウ糖はトリプトファンを脳まで効率よく運び、セロトニン生成を支える。

セロトニンは、わたしたちの体の細胞がつくりだしている物質です。
また、「脳内物質」と一般に呼ばれますが、実は、一説によると脳内にあるのは約2%といわれております。
他約90%は腸にあるとされ、腸が独自にセロトニンをつくって放出する神経細胞の刺激により、蠕動運動をおこなっていると考えられます。

呼吸や歩行、睡眠、あるいは、心臓の拍動もそうですが、ひとの生命の基本的な活動は、すべて、一定の単調なリズムでおこなわれています。

したがって、生体リズムを大切にすることが、セロトニンを増やし、穏やかで前向きに生きる秘訣となります。

木村 昌幹(2012).ササッとわかる「SAD 社会不安障害」あがり症の治し方 株式会社 講談社