太陽光やそれと同等の光をあたえることにより、体内時計を調節して生体リズムを整えます。
光療法は非季節性うつ病(うつ病)に対する有効な治療法とされており、特に治療初期の施行、朝の照射、覚醒療法反応者における実施の有用性が強調されています。抗うつ薬との併用により、急性期治療には、有用なひとつの治療選択肢とされています。

光療法は季節型以外のうつ病患者様の治療に力を発揮することもあります。
うつ病の症状として、早朝覚醒がある患者様には、夜、光療法を施すと、うつ病が軽減します。夜ふつうの時間に眠れず、朝なかなか起きられないといううつ病患者様には、朝の光療法が効果があるでしょう。これらの方法は、うつ病の原因の少なくとも一部が、自然の生体リズムと睡眠スケジュールとのずれにあるとする考え方に基づいています。明るい光の照射により、体の本来のリズムが取り戻せるのです。

高照度光療法

季節性うつ病の急性期治療に多数の無作為化臨床試験(RCT)でエビデンスが報告されています. 高照度光療法と抗うつ薬の併用の研究は少ないが、高照度光療法がfluoxetine 20mgに効果的に匹敵するとしたRCTがあります.

上田容子.気分障害圏の代替療法の可能性について 原田誠一(編)
メンタルクリニックでの主要な精神疾患への対応[3] 統合失調症、気分障害 中山書店 270-275

非季節性大うつ病性障害に高照度光療法が有効

カナダ・University of British ColumbiaのRaymond W.Lam氏らは、非季節性大うつ病性障害(MDD)の成人患者を対象としたランダム化比較試験の結果、高照度光療法は単独でも抗うつ薬フルオキセチンとの併用でも有効であることが示されたとJAMA Psychiat(2015年11月18日オンライン版)で報告した。同試験で、うつ病評価尺度のスコアが最も改善したのは、高照度光療法とフルオキセチンを併用した群であった。

光療法単独で44%

併用で59%が寛解達成

Medical Tribune 株式会社メディカルトリビューン

<治療の対象>

  1. 非季節性うつ病(うつ病)
  2. 冬季うつ病(季節性情動障害)
  3. 概日リズム睡眠障害
  4. 子どもの睡眠障害、起立性調節障害
  5. 認知症の昼夜逆転とせん妄
  6. アルコールによる不眠症
  7. ニコチンによる不眠症
  8. 不安障害(PTSDも含む)
  9. 神経性大食症における抑うつ症状と過食症状
  10. 妊娠期のうつ病

<完全予約制>

治療日は当院診療時間内全て対象となり、1回20分、1200円からとなります。