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  緊張型統合失調症 躁病 解離性障害
誘因/状況因 主観的危急的事態
(中安)
うつ相からの躁転、ときに葬式や震災などの災害後。抗うつ薬の関与。 葛藤の最中や直後。明らかな誘因がある。
随伴症状 昏迷、筋強剛、カタレプシー、一点凝視、しかめ面 観念奔逸、行為心迫、人へ干渉、不眠、逸脱行為、注意の転導性亢進 遁走、トランス状態、交代人格、退行
興奮時の話 話の内容は理解不能なことが多い。 誇大的な話。ひとつひとつの話は理解可能だが、連想が次々と進むため話が飛ぶ。 葛藤からの流れが理解しやすい。あるいは交代人格による話。
病前の状態/
家族歴
低い認知機能、統合失調症の家族歴 熱中性や新規希求性、躁うつ病の家族歴 外傷体験、抑圧するタイプ

船山道隆(2016).興奮の鑑別-脳炎、緊張型統合失調症、躁病、神経症性障害- 精神科治療学,31(3),365-371

前記の病気の症状は、あくまでも典型的なもので、症状の有無だけでその病気でないとは限りません。


医師などの一方的なアドバイスや「薬」だけでは、容易に回復は期待できません。
ともに、「どうしたいのか、どうしていくのがいいか」などを、充分にご相談し、考えていくことがご本人の病状次第では、とても大切で回復の鍵となります。
そのため「何とかしてもらおう」「何とかするぞ」という考え方やとらえ方ではなく決して焦らず、ともに考えて悩んでご本人一人ひとりに見合った回復を目指して歩んでいきましょう。
とても不安な時には、遠慮なさらず「ドーンとぶつかってきてください」。そうそう、「倒れる」ことはありませんので、ご安心ください。

小生の杞憂でしょうが、持病の薬剤によって、様々な精神症状が出現する場合があることは広く周知されております。お手数とは存じますが、是非かかりつけ医にご相談ください。
ご心配な点などは、気軽にどうぞ医師にご相談ください。

ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。